この週末、福井の永平寺に行ってきました。
前から行きたいと思っていたもののなかなかタイミングが悪く、
そしてどうせ行くなら1泊2日の参籠に参加してみようと思っていました。
永平寺は道元禅師によって開かれた座禅修行のお寺で、
現在でも200人を超す修行増が修行をしながら生活をしています。
道元禅師について詳しくは中村勘太郎主演の「禅-ZEN-」という映画にて。
(↑これを見て余計に行かなくてはという気持ちになったので)
その修行僧の修行の一部を体験できるのが参籠、
他に作務(掃除などの労働や作業)も体験できる参禅があります(こちらは3泊4日)。
宿泊は旅館と同じように申し込んだグループに1部屋です。
16畳もあり広すぎてびっくり。
●参籠の流れ
(1日目)
17時までに 入浴
17:30 薬石(夕食)
18:40 夜座(座禅)
19:20 法話、永平寺の1年のDVD鑑賞
21:00 消灯
(2日目)
3:10 起床、蒲団作務、洗面
3:35 暁天座禅(座禅)
5:00 朝課(朝の読経)
6:00 諸堂拝観
7:00 小食(朝食)
道元禅師の教えによると、座禅だけではなく食事の作法、歩くとき・お参りする時の作法、浴室・東司(トイレ)と僧堂は『三黙道場』と言われ私語厳禁など生活全てが修行になります。
今回は10人程の個人参加と15名程の団体旅行者の参加でした。
食事はもちろん精進料理です。
さすがに今回はどこも写真をとれる雰囲気ではなかった(^^;)
内容はご飯、みそ汁、がんもどきと野菜の煮物やゴマ豆腐など。
「いただきます」の前に五観の偈を唱え、食材がここに至ることを感謝して作法にのっとっていただくということでゆっくり噛み締めて食べようと思っていたら周りの人達の食べることの速いこと。「普段速い人は少しゆっくり食べ、遅い人は早めに食べて終了をあわせることも大事」とか言われると焦る。
ちなみにこれらの指導は修行中の雲水さんがしてくれます。
雲水さんたちにはそれぞれ係があって3ヶ月程で交代するそう。
受付の庶務、指導する人、諸堂拝観を説明する人も全て持ち回りのようです。
座禅は夕朝20分ずつでした。
両足をあげる結跏趺坐はできないので(というかほとんどの人が出来ない)片足だけの半跏趺坐でOK。
姿勢が崩れたり本人希望の場合は警策(きょうさく)←たたくやつもありますが、誰もいなかったようです。
その後は法話。
というか和尚さんの身の上話でした(^^;)
要は人と人とが出会うのは縁でむすばれているからということらしいのですが、亡くなった方とか思い出すのか途中涙組んでるし。
そしてDVD。永平寺の修行僧の修行内容と四季折々の行事について。
1日10時間以上座禅をする期間もあるらしい・・・厳しいなぁ。
で、終わったら21時には消灯。
こんな時間に寝たことないと思いながら、翌朝3時起きなので大人しく布団に入る。
朝3時10分・・・・・夢うつつの中お声がけでした。
蒲団を作法通りたたみ、座禅会場へ。
その後、朝のお勤めのために永平寺の一番上にある法堂へ。
まだ外が暗い中、200人以上の雲水さんがお経を唱える姿はすごいです。
焼香に参加しましたがちょっと緊張しました。
それが終了後、永平寺境内を案内してもらい、朝食。
そして8時は終了。
今まで宿坊には2~3回泊まったことがあるけど朝のお勤め以外は自由なところだったので、今回のようなちゃんとしたもの(?)は初めてでした。
会社や学校の研修でも使われることがあるらしい。
みんな自分を律することが出来ればいじめもなくなると思うんだけどねぇ。
それはともかく貴重な体験をさせていただきました。
たまには自分に向き合う時間も必要です。
永平寺参籠体験

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